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世界遺産登録によるデメリットは

世界遺産に登録されることに
デメリットはあるのでしょうか。

富士山が世界遺産登録されたときには、
各地から喜びの声があがっているようですが、

今回は、世界遺産登録のデメリットについて考えてみます。


世界遺産とは

世界遺産とは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)
「世界遺産条約」に基づいて
世界遺産リストに登録された文化財や自然環境を言います。

・文化遺産(歴史的建造物・遺跡など)
・自然遺産(貴重な生態系・地形・自然景観など)
・複合遺産(文化遺産と自然遺産の両方の要素を持つ)

の3種類があり、

2013年4月現在、世界で

文化遺産745件(インドのタージ・マハルなど)
自然遺産188件(アメリカのグランド・キャニオン国立公園など)、
複合遺産29件(ペルー、マチュ・ピチュの歴史保護区など)

の合計962件が登録されています。


●日本の世界文化遺産

・法隆寺地域の仏教建造物(1993年に登録・奈良)
・姫路城(1993年・兵庫)
・古都京都の文化財(1994年・京都・滋賀)
・白川郷・五箇山の合掌造り集落(1995年・岐阜・富山)
・原爆ドーム(1996年・広島)
・厳島神社(1996年・広島)
・古都奈良の文化財(1998年・奈良)
・日光の社寺(1999年・栃木)
・琉球王国のグスク及び関連遺産群(2000年・沖縄)
・紀伊山地の霊場と参詣道(2004年・三重・奈良・和歌山)
・石見銀山遺跡とその文化的景観(2007年・島根)
・平泉(2011年・岩手)
・富士山―信仰の対象と芸術の源泉(2013年6月)

●日本の世界自然遺産

・屋久島(1993年・鹿児島)
・白神山地(1993年・青森・秋田)
・知床(2005年・北海道)
・小笠原諸島(2011年・東京)

●日本の世界複合遺産 無し

デメリットは

世界遺産に登録されると、世界的知名度(価値の知名度も含む)があがり、
観光客による経済効果がメリットとしてあげられます。

では、考えられるデメリットをあげてみましょう。


●世界遺産登録により考えられるデメリット

・交通量の増加による渋滞、自動車の排ガス・騒音・振動の増加

・観光客のマナー違反による被害
 (落書きなどのいたずらの増加・ゴミのポイ捨て・
  禁止区域などへの踏み荒らし・民家の覗き見など)

・宿泊施設などの施設増加による景観問題

・商業主義的な観光地となりすぎて価値が破壊されることも

・外部の人々の周辺開発により、
 元からいた人に収益が還元されないことも

こうしてみると、

知名度があがるというせっかくのメリットが、
制御しきれないほどにゆきすぎてしまい、
デメリットになることも多いようです。

人が増えすぎて、貴重な自然環境・遺産の損失につながるのは、
何だか本末転倒ですね。

世界遺産の数が増えすぎて、
ユネスコの管理も行き届いていない現状が
問題点としてもあがっています。

デメリットについて思う事

もともとは、

エジプトのヌビア遺跡を、
ダムの建設による水没からの救済に成功したこと(移築が実現)が
現在の「世界遺産リスト」を作る大きなきっかけになっています。

ヌビア遺跡のように、
歴史的価値のある遺跡を開発から守ろうとしたことが
現在の「世界遺産条約」に繋がるのですから、

私たちは世界遺産を“観光スポットのひとつ”とばかり捉えるのではなく、
“守るべき遺産”とする意識
もっと高めるべきなのかもしれません。

各世界遺産の登録後の経過(変化など)を観察し、
あがったデメリットを共有することで、
デメリット解消の大きな枠組みができれば良いなと思います。

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