緑のカーテン(グリーンカーテン)で、ゴーヤを育てているとき、
実を確実に収穫するには、人工受粉をすると良いといいます。
今回は、その人工受粉の方法についてご紹介します。
自然界では主に昆虫が受粉を助けていますが、
特に、高層階のベランダでは、昆虫は飛んでいけません。
実が欲しい時は、
育てている人間の手で、受粉させてあげる必要があります。
受粉の方法(雄花と雌花の見分け方)
人工受粉とは、
人の手で、雄花(おばな)の花粉を雌花(めばな)の柱頭に付ける作業のことです。
方法としては、雄花と雌花の5枚の花びらの中心にある、
それぞれの突起のような部分どうしを1度に4・5回くっつき合わせればOK。
雄花の花の部分全体をつみとって、
雌花につき合わせても良いですが、
つみとらなくても、綿棒や筆の先端で、
雄花の花びらの中心の花粉をからめとり、
そのまま雌花の柱頭につけてる方法もよく行われています。
では、
雄花と雌花は、どのように見分ければ良いのかというと、
花びらの裏の根元(茎の部分)を見てみて下さい。
雄花は細いですが、
雌花は、まるで小さいゴーヤがついているように、
少し太くなっているのですぐわかります。
(雄花↓)
(雌花↓)
受粉が成功すると、雌花のこのぶつぶつのふくらみが
大きくなって実になるのです。
受粉のタイミングと注意点
スイカやカボチャなどは、
花粉の受粉能力が低下するため、花が咲いたら
朝の9時ぐらいまでに人工授粉を行うのが効果的とされていますが、
ゴーヤは1日のうちいつ行ってもわりと大丈夫です。
ただ、
注意点としては、
緑のカーテンを作っているあまり早い段階で人工授粉を行わない事です。
どういうことかというと、
ゴーヤは、実をつけてしまうと、
全体的にゴーヤの株の育つ勢いが弱まってしまうことが多く、
緑のカーテン自体の緑の大きさが、中途半端で終わってしまう心配があるのです。
もっと上に上に緑のカーテンを伸ばしたくても、
ゴーヤの実の方に栄養がいってしまうということでしょうね。
ある程度は実をつけても良いのですが、
早い段階での実のつけすぎは、緑のカーテンの作成には良くありません。
緑のカーテンを充分茂らせて、
室内に涼しさをもたらすためには、
人工受粉を行うのは、緑のカーテンの葉が、
ある程度茂ってから行うとよいでしょう。
「摘花(てっか)」という方法も効果的です。
摘花とは、花をつんで花を間引くという作業のこと。
せっかく咲こうとしている花ですが、
株を弱らせないために、できればつぼみのうちに
摘花を行うと良いよう。
収穫できるゴーヤの実がなるのは、
開花から15~25日だそうです。
節電だけではなく、収穫も楽しめると良いですね。
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