端午の節句には昔から菖蒲のお風呂・
菖蒲湯(しょうぶゆ)に入る習慣があります。
菖蒲を8~10本くらいをばらばらにならないように束ねて、
お風呂に浮かべれば良いのですが、
菖蒲湯の効能・効果は何でしょうか。
また、お風呂以外の
菖蒲の使い道についてもご紹介いたします。
菖蒲湯の効能・効果
菖蒲湯の効能・効果には、
次のようなものがあると言われています。
葉や茎・根など部位によって効果が変わってくるよう。
●葉の部分
・リラックス・リフレッシュ効果
・香りによるアロマ効果
●茎~根(特に茎)の部分
・体が温まる(冷え性の予防・改善)
・血行促進
・疲れが取れる
・肩こり解消
●茎~根(特に根)の部分
・神経痛の緩和
・腰痛の緩和
・リウマチの緩和
お店で売られている菖蒲は、
根はついておらず、茎までのが多いですが、
それでも充分効能を堪能できます。
湯船に浮かぶ鮮やかな緑色に目も癒されそうですね。
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厄除けとしての菖蒲の使い方
中国では昔から、菖蒲には厄除けの効果があると言われ、
日本でも5月5日の端午の節句には、
菖蒲を使った厄除け・邪気払いを行う風習があります。
菖蒲を使った厄除けをいくつかご紹介しましょう。
●菖蒲打ち
菖蒲を束ねて地面に打ち付ける邪気払いです。
より大きな音を立てることができると縁起がよいそう。
●菖蒲をつるす
軒先に菖蒲をつるして、厄除けをする地域もあります。
●菖蒲枕
寝る時に、菖蒲を枕の下に敷いておくと、邪気を祓うといわれています。
菖蒲で枕そのものを作る事も。
4日の夜に枕元に敷き、5日にその菖蒲でお風呂に入るのが主流です。
●菖蒲鉢巻き
子どもの頭に菖蒲を巻くと
健康で頭がよく、強い子に育つといういわれています。
その他菖蒲の使い方
菖蒲は、水などでよく洗ったうえで、
食卓に登場させても季節感がでます。
●菖蒲酒
菖蒲の根を刻んで浸した酒です。
家では、お酒に菖蒲の茎を浸すだけでも香りが楽しめます。
●箸置き
菖蒲の葉を適当な大きさで結んで箸置きにすると
端午の節句っぽいです。
●料理と一緒に
お魚などと一緒に菖蒲の葉を添えるだけでも見た目がよくなります。
ちなみに、節句に使う菖蒲は
花を咲かせる花菖蒲(アヤメ科)ではなく、サトイモ科の菖蒲です。
特に、菖蒲湯はサトイモ科の菖蒲でないと、
香りがよく出ないそうなので気を付けて下さいね。
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