体内に潜むピロリ菌は、私達にどういう影響を与えるのでしょうか。
また、自分にピロリ菌がいるかどうかは、
どうやって調べれば良いのでしょうか。
ピロリ菌とはどういう菌か、その検査方法などについて紹介致します。
ピロリ菌とは
ピロリ菌とは、胃に生息することがある細菌です。
正式名称は、「ヘリコバクター・ピロリ菌」といって、
強い胃酸の中でも生き延びてしまう細菌なんですが、
ピロリ菌は、胃がんの主な原因になることがわかっています。
しかし、
ピロリ菌の感染者は、現在
日本に約6000万人いると言われていて、
ピロリ菌感染者だからといって、
必ずしも胃がんになるとは限りません。
ただ、
胃がん患者の約98%、
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の患者の80~90%が
ピロリ菌に感染していたという調査結果もあり、
日本ヘリコバクター学会は、
ピロリ菌感染者全員の除菌を強く勧めています。
ピロリ菌の検査方法
ピロリ菌の検査方法としては、
内視鏡(胃カメラ)で直接胃を調べる方法と、
血液や糞便から調べる方法があります。
●内視鏡によるピロリ菌検査方法
…採取した胃の粘膜をすりつぶし、
約6日間培養して判定する確実な方法です。
・病理検査(組織鏡検法)
…採取した胃の粘膜に染色し、
顕微鏡で観察してピロリ菌の有無を調べる方法です。
・迅速ウレアーゼ検査
…採取した胃の粘膜を特殊な液を使用し、
ウレアーゼの活性を利用して調べるわりとスピーディな検査方法です。
ウレアーゼとは、ピロリ菌が持つ、尿素を分解する酵素のことです。
●その他の検査方法
…診断薬を服用し、吐いた息を集めて診断する方法です。
ピロリ菌の除菌をしたあとに、
除菌がちゃんとできたかどうかの検査にも推奨されています。
・血液・尿中抗体検査
…血液や尿を調べて、抗体を測定する方法です。
ピロリ菌に感染すると抗体ができます。
・抗原検査
…糞便中のピロリ菌の抗原について調べる方法です。
内視鏡検査の場合は、もちろん病院で行います。
病院によっては、内視鏡検査を行っていない所もあるので、
胃腸科がある病院へ行くか、
もしくは費用を含めて事前に問い合わせをしておくと安心です。
自宅でもピロリ菌の検査ができる
自分がピロリ菌を保有しているかどうかの
検査を受けたことが無い方も多いと思います。
だからといって、
病院に行く時間の余裕はないという方は、
自宅で、ピロリ菌有無の検査ができるキットを使って
検査してみるのがおすすめです。
例えば、このキット。
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検査方法は、「血液抗体検査」で、
厚生労働省から管理医療機器として認証を受けているキットです。
自宅で、自分の指先から血液を採取して
自分で検査機関に送ると、数日後、検査結果が送付されてきます。
自宅での血液採取方法については、この動画に詳しく解説されています。
所要時間は5~10分ほど。
自宅で好きなときに行うことができます。
まだ、一度もピロリ菌の検査をしたことが無い方や、
胃の調子があまりよく無い方は、
自宅での検査も検討されてみてはいかがでしょうか。
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