熱中症の対処のひとつとして、
水分補給とともに、塩分補給があります。
環境省の熱中症環境保健マニュアルにも
熱中症を疑った時の現場での応急処置として、
大量の汗が出た場合、
対策として冷たい水を摂取するときは
汗で失った塩分を適切に補うことができる
経口補水液やスポーツドリンクなどを最適とし、
食塩水(1リットルに1~2グラムの食塩)の摂取も
対策として有効としています。
>>熱中症環境保健マニュアル(環境省)
では、塩分補給で注意したいこととは?
注意点は塩分の取り過ぎ
夏の熱中症対策での塩分補給で間違えないようにしたいことは、
軽い熱中症の場合は、
塩分補給は必要なく、水分補給でも充分とされているので、
屋外での運動などで
長時間(30分~)大量の汗をかいた時以外は、
特に塩分の補給を意識しなくても良いということです。
ただでさえ、普段から日本人は
塩分の過剰摂取が問題になっているので、
塩分の摂取は普段の食事の分だけで十分なのだそう。
以前、ためしてガッテンでもやっていたのですが、
熱中症対策として水分補給を行うと同時に、塩分補給を考えるのは、
・玉の汗を長時間かく場合
・腕などを水洗いしてから、なめてもしょっぱい場合
の2点でした。
つまり、
熱中症予防には、
こまめな水分補給をメインとして、
塩分補給は定期的に行ったりせず、
特に大量の汗をかくときの場合のみ、
塩分補給を実施する必要があるということです。
経口補水液とは?スポーツドリンクとの違い
では、熱中症で大量に汗をかいた場合に推奨されている
経口補水液(けいこうほすいえき)とは何かと言うと、
水分や塩分などをすばやく補給できるように調整された飲料です。
熱中症の他、
下痢、嘔吐などの脱水症状の治療にも用いられます。
製品一例としては、
・OS-1(大塚製薬)
・アクアライトORS(和光堂)
などがそう。
・アクエリアス(日本コカ・コーラ)
・ポカリスエット(大塚製薬)
などのスポーツドリンクと何が違うかというと、
スポーツドリンクも
水分補給として優れているのですが、
スポーツドリンクは、経口補水液よりも
糖分が多く含まれているのが大きな違いのひとつです。
糖分は運動での疲労予防に役立つからです。
塩分に関してはスポーツドリンクの方が少ないことが多いよう。
ただ、
スポーツドリンクも、製品によって
それぞれ成分に違いがあります。
屋外でスポーツをするなど、
塩分補給が必要になってくる方は、
糖分や塩分の含有量や味を比べて
自分好みの逸品をみつけるのも面白いんじゃないでしょうか。
飴やタブレットで
塩分を補給するときは、
食べすぎによる塩分の取り過ぎにも気をつけて下さいね。
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