将棋の第84期棋聖戦が先日終わり、
羽生善治(はぶ よしはる)棋聖が、防衛を果たしました。
では、棋聖戦とは?持ち時間などはどれくらいで
どのように執り行われているのでしょうか。
棋聖戦は、囲碁と将棋がありますが、
ここでは、将棋の棋聖戦について簡単に調べてみました。
棋聖戦とは?持ち時間は?
棋聖戦(きせいせん)とは、
将棋のタイトル戦のひとつです。
将棋のタイトルとしては、
棋聖(きせい)の他に、
・竜王(りゅうおう)・名人(めいじん)・王位(おうい)
・王座(おうざ)・棋王(きおう)・王将(おうしょう)
があります。
棋聖戦では、一次予選、二次予選を経て
挑戦者決定トーナメントを行うことで挑戦者を決定し、
その挑戦者が
現棋聖と五番勝負を行って勝敗を決めます。
持ち時間については、
変更もありましたが、2013年現在は
1次予選が1時間、2次予選が3時間、
挑戦者トーナメントと五番勝負は4時間。
前身の棋戦は「早指し王位決定戦」ということもあってか、
次の日に持ちこす封じ手は無く、
1局が1日で終わるタイトル戦です。
ちなみに、
棋聖(きせい)とは、もともと、将棋(または囲碁)で
すぐれた才能を示す者に尊敬の気持ちをもって呼ぶ言葉でした。
棋聖戦での名局一例
棋聖戦で、名局だったと言われているのはないか調べてみたところ、
最近では、
2008年7月18日の第79期棋聖戦五番勝負第5局の
佐藤康光さんと羽生善治さんの対局が有名だそうです。
>>棋聖戦の棋譜(産経ニュースのサイトへ)
羽生さんが挑戦者として、佐藤棋聖に勝利し、
棋聖タイトルを奪取した対局でした。
先手・佐藤棋聖の、7六歩から始まったこの勝負、
佐藤棋聖は強固な穴熊囲い(玉将を囲うように守備する堅い陣形)を
はやばやと完成させます。
局面も先手が優勢に見えたものの、
72手目、羽生さんの手から8六歩がはなたれると
徐々に佐藤棋聖の穴熊が崩れ出し
81手あたりには穴熊の中の玉将を引っ張り出すことに成功。
見事に佐藤棋聖の穴熊を崩壊させました。
その後の106手目の4三角、勝利への道が見えたのか、
羽生さんの手は震え始めたといいます。
結果、114手目で羽生さんが勝利をおさめました。
いったん、劣勢に見えたところからの穴熊崩しは
何度見ても感服するかたが多いよう。
プロには到底及びませんが、
人の対局を見ていると自分もやりたくなってきます…。
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