光化学スモッグとは、大気汚染による公害のひとつです。
発生すると、
もやがかかったように大気が白くなり、
目がチカチカしたり、のどの痛みを訴える人を出すなどの
被害を出すことがあります。
そのため、各自治体から
“光化学スモッグ注意報”などが発令された際には、
特に、子供を外出させないような対策をとる必要があります。
では、
光化学スモッグとは
具体的に何が原因で発生するのでしょうか‥。
光化学スモッグの原因とは
光化学スモッグの原因物質は、
光化学オキシダントというものです。
(オゾンが主成分)
この物質が一定濃度を超えた時に、
各自治体から予報や注意報・警報などが発令されます。
では、その
光化学オキシダントはどのように発生するのかというと、
工場のばい煙(けむり・すす)や自動車の排気ガスなどの窒素酸化物、
塗料などに含まれる揮発性有機化合物(VOC)などが
太陽の紫外線を受け
光化学反応を起こすことで発生します。
排気ガス・塗料など
↓
光化学反応
↓
光化学オキシダント
そのため、光化学オキシダント濃度が一定量を超えて
光化学スモッグ注意報が発令されるときには、
住民への呼び掛けとともに
大きな工場などに対して、
燃料使用の削減なども要請されるとのこと。
また、
光化学オキシダントが高濃度になるには、
風が弱く、気温が高め(最高気温が25℃程度)であるなどの
気象的な条件が必要になるため、
光化学スモッグは夏に多く発生することも特徴のひとつです。
光化学オキシダントと似たようなものに
PM2.5(2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質)があり、
これも大気にもやをかけ、
特に人体の呼吸器へ影響が心配されていますね。
(こちらは、日本国内だけではなく、
冬の偏西風による大陸からの影響も懸念されています)
現在は、“低排出ガス車”の認定制度も整備されたりしていますが、
どちらも注意喚起されたときだけではなく、
減らしていくための対策が普段から必要とされてます。
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