立夏と夏至の区別はつきますか?
立夏(りっか)も夏至(げし)も、
暦の上で、夏に関することだということは
何となくわかると思います。
立夏と夏至の違いは
簡単に言うと、時期が違うということ。
立夏は、毎年5月5日頃で、
夏至は、毎年6月21日頃です。
「時期が違うのはわかるんだけど…」
という声が聴こえてきそうですので、
立夏と夏至のイメージがつくように
それぞれについてもう少し詳しくご紹介いたします。
立夏(りっか)は、5月5日頃
立夏は、「夏が立つ」と書きますが、
その名の通り暦の上での夏の始まりです。
5月なので、まだまだ夏とは言えませんが、
このころから、春の寒さは薄れ、
次第に夏めいてくるころでしょう。
1年を72分割した七十二候という季節の呼び方があります。
七十二候では、
天候や、動植物の変化がそのまま季節の呼び名になっていることが多く、
季節の状態のイメージがつきやすいのですが、
立夏の時期の七十二候は、
・蛙始鳴(蛙が鳴き始める)
・蚯蚓出(ミミズが地上に出てくる)
・竹笋生(タケノコが生えてくる)
と、
暖かくなって、動植物が顔を出してくるような季節の呼び方になっています。
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夏至(げし)は、6月21日頃
夏至は、「夏に至(いた)る」と書きますが、
その名の通り暦の上では、
すっかり夏になっていることを表しています。
ただ、まだまだ“夏、真っ盛り”ということではなく、
夏の本番の暑さに向けて、
まだまだ暑さが増して行く時期です。
夏至の時期の七十二候は、
・乃東枯(夏枯草-かごそう-が黒ずむ)
・菖蒲華(あやめが咲く)
・半夏生(半夏-からすびしゃく-が生える)
と、旬の花についての変化が語られています。
夏至でよく、特徴としてあがるのが、
1年で一番昼が長く、夜が短い日であるということです。
北半球では、正午の太陽の高度が1年で1番高くなり、
北極圏では、白夜(びゃくや)になる地域も。
二十四節気では、
夏至の後、小暑という季節があり、その後大暑という季節があって、
立秋(りっしゅう)へ向かいます。
立秋は、8月7日頃なので、
「まだまだ暑いじゃないか…」と思う時期ですが、
“秋の気配が初めて感じられることもある日である”と捉えると
ちょうど良いのではないでしょうか。
ちなみに、暑中見舞いは、立秋を境に残暑見舞いに切り替わります。
8月の暑い盛りでも、暦の上では秋だと思えば、
もうひとふんばりできるかもしれませんね。
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