福岡の街が一望できる人気の観光スポット「福岡タワー」。
福岡タワーの、最寄り地下鉄駅は西新駅(にしじんえき)ですが、西新駅から福岡タワーまでは徒歩で行けるのでしょうか。
地図で見るとちょっと離れているように見えますよね。
私はこの間、初めて福岡タワーに行ったのですが
思い切って、地下鉄西新駅で降りて福岡タワーまで歩いてみました。
約1.4km(徒歩18分)ほどあってけして近くはないのですが、結果、歩いてみて良かったです。なぜなら福岡タワーまで行く道には見どころスポットが意外といっぱいあったからです。
福岡タワーへは市内または西新駅周辺から西鉄バスに乗っていくと楽です。ただ最寄駅から歩いてみるのはどうだろうと思っているあなたに、西新駅から福岡タワーまでの見どころスポットをいくつか紹介します。
福岡観光のひとつとして福岡市の新たな魅力が見つけられると思います。

(↑福岡タワー)
西新駅から福岡タワーへのマップ
まずは、西新駅から福岡タワーまでの簡単なマップを紹介します。福岡タワーまでは、西新駅からずっとサザエさん通りを歩くことになります。
(↓赤い部分が福岡タワーです)

①ドンキホーテ(ディスカウントストア)曲がる目印
②福岡県立修猷館高等高校
③西南学院大学(の元寇防塁跡)
④パン屋・ベーカーバイツェン百道店(スーパー・ボンラパス百道店内)
⑤福岡市博物館
⑥福岡市総合図書館
⑦TNC放送会館(TNC:テレビ西日本)
⑧RKB放送会館(RKB:RKB毎日放送)
西新駅の1番出口から出ると、ドンキホーテがあるので右に曲がります。(信号を渡った方がサザエさんの像は多いかも)
後はボンラパス(BON REPAS)というスーパーで左に進み(信号名は西新通り)
博物館の先(信号名は博物館前)で右に曲がります。

(↑西新駅1番出口に向かう途中にあるポスター)
西新駅から福岡タワーまでの見どころは?
サザエさん通り
西新駅周辺には、サザエさん通りと名付けられている通りがあり、通り沿いには、あの漫画サザエさん達の銅像がいくつか設置されています。
サザエさん通りの全体のスタートも西新駅で、ゴールは福岡タワーのちょっと先のシーサイドももち海浜公園なので、福岡タワーへは、まさにサザエさん通りを歩くことになります。

(↑銅像一例・ボンラパス百道店向かい)
ではなぜ、サザエさん通りがここにあるかというと、西新のあたり(福岡市早良区)は原作者の長谷川町子さんがかつて住んでいたことがある、というゆかりの街のひとつだからです。
サザエさんという作品のアイディアも、ゴールの百道海岸で思いついたといいます。
銅像の顔は、福岡の地方紙夕刊フクニチで連載されていたころのキャラデザインで、大きめの銅像なので一緒に写真を撮りやすいスポットです。
福岡県立修猷館高等学校
福岡タワーに向かって歩く途中、左手に修猷館(しゅうゆうかん)高校があります。
一見ふつうのきれいな高校ですが、驚くべきはこの高校の歴史の長さです。
修猷館高校のホームページによると、前身が福岡藩の藩校で、修猷館の名前は、1784年(天明4年 10代将軍徳川家治の時代)から受け継がれています。
1900年(明治)に大名町から西新の地へ移転したとのことで、ずっと西新あったという訳ではないですがそれでも歴史を感じますよね。
もちろん、学校なので一般の人は普段勝手に立ち入ることはできませんが、年に数日、修猷館高校の資料館が開放されています。そこには天明4年(1784年)藩学修猷館開校の儀式の際に掲げられた孔子聖像などを所蔵しているとのこと。
(一般開放日日程は修猷館高校公式ホームページへ)
西南学院大学の元寇防塁跡
今回、こちらの大学の名前を紹介するのは、この大学の敷地内に元寇防塁跡があるとわかってびっくりしたからです。
元寇(げんこう)と言えば鎌倉時代にモンゴル帝国元朝が2度にわたって日本に侵攻してきた出来事です、その襲撃に備え、福岡に造った石造りの防壁が元寇防塁です。
調べると、福岡県内には復元・発掘された元寇防塁跡がいくつかあり、そのうちのひとつが西南大学の敷地内にあるということでした。
西南大学にある元寇防塁は一列ではなく二列(石塁+土塁)になっていたことが発見されたのが珍しいのだとか。
見学できる時間は、西南学院大学のホームページに記載があります。
また、西南学院大学の少し先(西新7丁目)にも見学できる元寇防塁があります。
ベーカーバイツェン(Baker Weizen)
大きい通りに出るとボンラパス(BON REPAS)というスーパーがあります。同じ建物にあるのが、ベーカーバイツェン(Baker Weizen)百道店というおいしそうなパン屋です。福岡県は小麦の収穫量が北海道に次いで第2位(3位は佐賀県、令和4年作物統計)ということもあってか、美味しいパン屋が本当にいっぱいあります。このお店は店内飲食もできるようなのでぜひのぞいてみて下さい。
福岡市博物館
ここの博物館の常設展では、福岡の歴史が紹介されています。それこそ旧石器時代から順に現代まで順に辿ることができます。福岡が、大陸に近いことで受けてきた影響や、関ヶ原の戦い以降、黒田家が作り上げた城下町などは興味深いものでした。
また福岡県の志賀島で見つかった国宝の金印(漢委奴国王印)が展示されていることでも有名です。
常設展示だけでもボリューム満点なので、寄ろうと思ったら十分時間を確保しておくと良いと思います。
福岡市総合図書館
町によって、図書館というところは様々な違いがあるのが面白いところです。私は今回、時間が無くて寄れませんでしたが、ここの図書館は約194万冊を所蔵するとても大型図書館です。立ち寄った人の感想を聞いても、とにかく大きいとのこと。館内にはレストランもあるとのことで本好きなら一日過ごせそうですね。
バスでの行き方
西新駅から徒歩20分くらいで行けるといっても、小さい子供連れや、猛暑の日はちょっときついですよね。福岡タワーへは、天神や博多駅など市内からバスが出ており、西新駅周辺からもバスが出ています。ここでは西新駅周辺からのバスについて紹介します。
地下鉄西新駅に近いバスの停留所がいくつかありますが、そのひとつが7番出口に近い西新パレス前です。時間帯によりますが10分おきくらいで出ています。
西鉄バス(西鉄グループ)ホームページの「時刻表検索・路線図」内で検索(始点西新パレス前 終点福岡タワー)すると時刻やバス停の位置が確認できます。
ただ、地下鉄からバスを使う予定なら、西新駅の隣の地下鉄の駅である「藤崎駅」に藤崎バスターミナルがあるので、そちらからの方がおそらくわかりやすいし、出ている本数も多かったです。
おわりに
福岡タワーは、日本の海浜タワーとしては1番高い234mの高さがあります。海や街並み、ドームや都市高、遠くの山などが一望できるおすすめの観光スポットなのでぜひ足を運んでみて下さい。
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