ひとくちに植木鉢といっても、
さまざまな素材のものがあります。
素焼き・プラスチック・陶器・木製 ‥
それぞれ、どんな違いがあるのでしょうか。
<素材のイメージ>
※分類のイメージ図は、考え方のひとつで、
広義には、磁器も含めて陶器と言う場合などもあります。
素焼きの植木鉢の特徴
素焼き(釉薬なし)・テラコッタ
素焼きの植木鉢の特徴は、
紫外線や、急激な温度変化でも劣化しにくいので、
屋外に置いておいても大丈夫であることです。
また、
通気性が良いので、
根にとっては根腐れしにくいのも特徴のひとつ。
熱伝導率は低いので、
外気温影響も受けにくく、
土の温度が安定しやすいという点においては
園芸初心者が苗を栽培するときに向いているとも言われています。
ただ、
鉢自体重いのと、衝撃で割れやすくもあります。
そして、
素焼きのうち、テラコッタ鉢というものは、
もともとイタリアで生まれた、赤い素焼き鉢のことで、
使い続けると、趣(おもむき)が増してくるのでも人気の鉢です。
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植木鉢 おしゃれ 大型 テラコッタ 鉢 オリーブポット素焼き鉢 大 40cm 植木鉢
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性質的には素焼き鉢とほぼ同じと考えてよいそう。
駄温鉢(だおんばち)
駄温鉢は、素焼き鉢の中でも、
より高温で焼かれた、きめの細かい植木鉢です。
(駄温鉢一例↓リンク先:楽天市場)
常滑焼 駄温鉢 深 3号 ≪和風の植木鉢/日本製/陶器/素焼き鉢系/国産≫
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鉢の縁部分に、釉薬(うわぐすり)が塗ってあるのがほとんどです。
普通の素焼き鉢と比べると
強度はありますが、
空気の通り穴がきめ細かく(小さく)なったため、
通気性はやや劣っています。(プラスチック製よりは、優れています。)
陶器(表面がガラス質)の植木鉢の特徴
表面がガラス質になっている陶器の植木鉢があります。
焼く際に釉薬(うわぐすり)を塗るので、
表面がコーティングされたようになるのです。
このタイプの植木鉢は、
耐水性があるのが特徴ですが、
透水性や通気性はあまりありません。
プラスチック製の植木鉢の特徴
プラスチックの鉢の特徴は、
軽くて、耐久性があることです。
値段が安いものが多いのも良い点のひとつでしょう。
誰でも気軽に園芸を始められそうです。
しかし、
通気性が悪いため、土が乾きにくく、
熱伝導性が高いため、
夏暑い日は、土の中が急激に高温に、
冬は、低温になりすぎる心配はあります。
木製の植木鉢の特徴
木製の植木鉢に土をそのまま入れてしまうと
植木鉢自体が腐りやすくなるそうです。
それでも木製の植木鉢は、
植えている植物とあいまって、
全体の見た目がとても自然でナチュラルな感じになります。
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そういった見た目を活かすには、
木製の鉢は、あくまで覆い・カバーとして使うようにすることです。
植物本体はプラスチックの植木鉢に入れるなどして
できれば直接土を入れないようにした方が無難でしょう。
最後に
通気性が良い鉢は、根腐れしにくいものの、
土が乾きやすいため、水やりは多めになります。
それは、置く場所によっても変わってきます。
植える植物や、見た目の好み、どれくらい手間をかけられるかなど
総合的に判断して鉢を選ぶと良いですね。
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