利久煮(読み方:りきゅうに)という料理があります。
どんな料理か想像がつかなかったので、
調べたところ、
利久煮(利休煮)とは、ゴマを使った煮物のことをいうとのことです。
例えば、
は、夏野菜・えびを練りごま・しょうゆ・塩を加えただし汁で煮たものです。
は、なすを煮たあと、仕上げにすり白ごまを加えてまた煮ていました。
「利久」と名がつく料理は他にも…
「利久(利休)」と名前が付く料理は、他にもあります。
・利久焼き
・利久蒸し
・利久卵(江戸時代から伝わる蒸し玉子料理)
・利久揚げ(衣がゴマ、揚げ油がゴマ油など)
・利久仕立て
・利久和え(和え衣に白みそ+ごまなど)
などなど、
これらはだいたい、ごまを使った料理を言います。
※「利久まんじゅう」のように例外はあります
なぜ「利久=ごまを使った料理」なのか、その由来
まず、
利久は、千利休(せんのりきゅう、1522~1591)を指します。
戦国時代の茶人(商人)で、茶道を民衆の生活に広めていった人です。
では、
なぜ、利久という言葉がつけば、ごまを使った料理に
なるかというと、
これには諸説あり、確実なものはありませんでした。
・千利休がゴマ料理を好んだから
・千利休が考えた料理だから
・千利休がごまをよく使ったから
・後の人が、ごま料理は利休が好きだろうと考えてつけた
など色んな説があるのですが
千利休本人がつけたのか、
後の人がつけたのかもはっきりわかっておらず
詳細な由来は不明といわれています。
「休」なのか「久」なのか
千利休の名前から、とった料理名であることはたぶん間違いないのですが、
それではなぜ、
「休」ではなく「久」という字を使うこともあるかというと、
「休」は、商売人にとっては
忌み言葉なので嫌がったからだという説が濃厚です。
料理名にも縁起を重んじて
「久」の方がよく使われるようになったということです。
どうであれ、
千利休が、当時の人々に大きな影響を与えてきた
ときの人だったということがわかるような料理名だなあと思いました。
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