・テレビ( television)
・テレフォン( 電話、telephone)
・テレワーク(telework) ← 和製英語ではなく、英単語でした
など、
「テレ」がついた言葉があります。
これらの「テレ」は同じ意味の言葉なのか調べたところ、
すべて同じ意味合いのある言葉でした。
これらの「テレ」は大ざっぱにいうと、
“遠隔の、遠くの”との意味合いを持ちます。
ちょっと詳しく言うと、
tele- は,「遠隔の,遠くの」を意味する接頭辞(接頭語)です。
接頭辞とは、
(ほとんどが)それ単体で存在する英単語ではなく、
英単語の頭、最初について、
その英単語に補足的な意味を加えるものです。
tele-の他の接頭辞といえば、
例えば
・ re-
戻す(back) 再び(again)の意味合いを持つ接頭語
recover (取り戻す 回復する)
replicate (複製する)
reply(返事する) など
・inter-
間に(between)の意味合いを持つ接頭語
intercept(さえぎる)
international(国際的な)
interrupt(割り込み) など
・ pro-
前へ(forward)の意味合いを持つ接頭語
produce(生産する)
promise(約束する)
project(計画) など
などがありました。
これらのように、
tele-が接頭辞としてついた場合、
・テレビ( television)
tele(遠方の)+ vision(映像)で、
遠くの映像が見られるもの
・テレフォン( 電話、telephone)
tele(遠方の)+ phone(ギリシャ語のphone-音声-が語源)
遠くの音声が聞こえるもの
・テレワーク(telework)
tele(遠隔の)+work(仕事、働く)
遠隔で働く
という感じで言葉ができたイメージです。
テレフォン自体が若干古めの言い方なので、
テレワークという言葉を初めて聞いたときは、
個人的には何となく古臭い感じもしたのですが、
テレフォンからくるテレではなく、
テレという接頭語からくるテレだったんですね。
これからもテレが最初につく言葉は増えるかもしれません。
同様に、tele-がつく言葉としては、
・テレバシー(telepathy)という言葉もありました。
ただ、
『テレカン』(遠隔会議、電話会議)は略称です。
・テレカンファレンス(teleconference)
・テレフォンカンファレンス(telephone conference)
※conference = 会議
と、少なくとも2通りの語源があり、
特に、映像がともなう場合は、
テレカンファレンス(teleconference)の方を意味していることが多いようです。
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